トピックス

VR・AR(xR)技術に関する技術検証

2023年02月02日配信

VR・AR(xR)技術の発展と当社の取り組み

近年、VR・ARを活用したビジネス向けソリューション市場が急速に拡大しています。エンターテイメントや教育、トレーニングにおいて広く導入されてきたVR・ARは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の手段として、さらに多くの業界に浸透すると予想されています。新たなビジネスのプラットフォームとして注目を集めたメタバースやWEB3.0という言葉も出現し、デジタル庁でも、2022年から本格導入に向けて検討が始まりました。当社は、クライアント企業のニーズに答えるべく、この分野の技術研究に積極的に取り組んでいます。
本稿では、そうした取り組みの一部をご紹介します。

VR

VRは「Virtual Reality」の略で、「仮想現実」を提供する技術です。360°映像を用いて視界を覆い、現実では実行できない体験を実現します。
当社では、Facebook等で有名なMeta社が開発したMetaQuest2をターゲットとして開発を行っています。後述する3Dスキャンを用いて、現実空間にあるオブジェクトを3D空間に取り込み、それを手で持ち上げたり操作したりすることが可能なツールを開発中です。今後は、店舗や博物館展示のバーチャル化への応用を検討しています。

AR

ARは「Augumented Reality」の略で、「拡張現実」と訳されます。完全に仮想の映像を見せるVRとは異なり、現実の空間の上に、デジタル情報を追加することによって、あたかも現実の中にバーチャルを取り込んだかのような体験が可能です。ARに対応するデバイスは、VRと同様のヘッドセット型、Nrealのようなメガネ型、スマートフォンなど様々ですが、VRに比べ手軽に試しやすいのも特徴です。当社では、ヘッドセット型の、Microsoft Hololensにおける、椎茸栽培農家向けの収穫支援アプリや、スマートフォンによる、家具の模様替えアプリの研究開発を行っています。

3Dスキャン

現実世界にある物体を立体的にスキャンし、仮想空間に持ち込む技術が3Dスキャンです。これまで、高価な機材が必要だった3Dスキャンは、近年、スマートフォンで手軽に利用できるようになり、ビジネス分野への活用が急速に進んでいます。こうした技術の普及により、コストと専門知識が必要だったVR・ARの活用が加速することが予想されます。当社では、iPhoneやAndroidによる3Dスキャンと、VR、ARの連携機能により、前述の研究開発に、現実の物体を取り込む仕組みを開発中です。

動画を2件紹介します。いずれも、スマートフォンによる3Dスキャンの実例です。いずれも、日常で頻繁に見かける物を対象にしました。誰もが写真を撮る感覚で3Dスキャンすることができる時代には、3Dデータの新たな活用方法が生まれてくると期待しています(以下のサンプルはAndroid版 WiDARで作成しました)

スーパーで購入できるお弁当を3Dスキャンしました。今はまだ味気ないですが、今後の発展によりデジタル食品サンプルとして活用できるポテンシャルがあります。
沖縄本社の近くにあるシーサーの石像です。3Dスキャンすることによって、バーチャル展示などへの応用が可能になります。

VR×3Dスキャンのデモ

最後に、VR技術と3Dスキャンによるデモをご紹介します。

シーサーの石像をスマートフォンでスキャンし、VRアプリケーションに取り込んだデモです。コントローラを使ってシーサーに触ったり、転がしたりして遊ぶことができます。

当社では今後も、この分野への取り組みを進めてまいります。ご興味のある方は、お問合せフォームよりご連絡ください。

記事一覧

2023年03月06日 ミラー試着診断システム
2023年02月02日 VR・AR(xR)技術に関する技術検証
2023年01月31日 赤潮AI予測システム
2022年01月25日 AIバーチャル試着システム
2021年07月01日 文化財検索システム
2021年07月01日 腎臓病予備軍支援システム
2021年07月01日 レンタカー管理システム